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京都在住          サンドブラストガラス工芸 作家アトリエ日記     創作活動・お気に入りの スポット・音楽・グルメ   などなど


by keiko-primavera
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「日本画 こころの京都」展

「日本画 こころの京都」展_d0175151_622622.jpg
本日は昨日とはうってかわって暖かな春らしい一日でした
勤務先からの帰り道 烏丸丸太町の交差点の界隈で
京都工芸美術作家協会の羽田登先生とばったりお目にかかり
展覧会をご覧になったお帰り道だそうで
「君も見といたら?」と
その展覧会の招待券をいただきました
今日は金曜日で夜7時半まで見られるとのことでしたので
その足で拝見しに行ってまいりました

京都にゆかりのある日本画の作家さんの展覧会で
円山応挙や上村松園などの名作もあれば
現代の作家さんがこの展覧会ために依頼され描かれた作品もあり
それぞれの作家さんの思い入れとこだわりのつまった作品が集められていました

入場したのが5時半過ぎで
入り口で「6時からギャラリートークがあります」と案内され
たまたま面識のある作家さんがお話されることになっており
あらっ!と思っていたら
そこにちょうどその作家さんが来られました

何年か前に数年間
様々な国の様々な分野の作家が集まるある集合展で
ご一緒させていただいたことのある作家さんで
大変久しぶりにお目にかかることができました

「日本画 こころの京都」展_d0175151_6222085.jpg
川島渉先生の「面」(おもて)です

会場でお話しした時にブログに書くことと画像の掲載を
お許しいただきました
図録が売り切れていたので 絵葉書の画像です

ギャラリートークによりますと
川島先生が幼少の頃 お住まいだったお宅のお隣に
能面の作家さんがお住まいで
先生の父上が譲ってもらわれた能面が2つあり
そのうちのひとつをお描きになった作品です

この展覧会の為に「お能」のお題付きでのご依頼を受けられ
シテ方のお話をお聞きになったりされて
相当お勉強なさったそうですが
練りに練った苦悩の結果
この機会にたくさん習得された知識などは削ぎ落されて
先生の小さい頃 お宅に飾ってあったお面を久しぶりに取り出し
シンプルに描かれました
このお面がその頃お住まいだったお宅の廊下に飾ってあり
少年だった先生は夜 お手洗いに行くのも怖かったと仰っていました
可愛いですね(笑)

淡い色遣いの美しい
見ている自分が姿勢を正すような気持ちになる
とても品のある作品です

明後日 日曜日まで開催中の展覧会です
皆さまも週末 京都らしい芸術に触れてみられたらいかがでしょうか
チケットの半券を便利堂本店に持っていくと
松園のかわいい栞をもらえますよ

図らずもこのようなチャンスをいただき
思いがけず懐かしい方にお目にかかることもできて
とてもラッキーな日となりました
by keiko-primavera | 2013-03-22 22:52 | 工芸・美術